「自由に働きたい」「売上に見合った報酬を得たい」そんな理由で、フリーランス美容師として働く方が年々増えています。その中でよく耳にするのが「業務委託」と「面貸し(ミラーレンタル)」。本記事では、サロン勤務との違いや働き方の特徴、メリット・デメリット、向いている人のタイプまで、フリーランス美容師のリアルを詳しく解説します。
業務委託・面貸しとは?
業務委託とは
サロンと“雇用契約”ではなく“業務委託契約”を結び、売上に応じた報酬を受け取る働き方。会社員ではなく個人事業主扱いになります。
面貸し(ミラーレンタル)とは
サロンの一部スペース(席・鏡・設備)を借り、完全に独立して営業するスタイル。集客・予約・会計も自分で行います。
正社員との違い
項目 | 正社員 | 業務委託 | 面貸し |
---|---|---|---|
雇用形態 | 会社員 | 個人事業主 | 個人事業主 |
給与体系 | 固定給+歩合 | 歩合(40〜60%など) | 売上100%(+席代支払) |
集客 | サロン主体 | 半々〜自分主体 | 完全に自分で集客 |
自由度 | 低め | 中〜高 | 非常に高い |
フリーランス美容師のメリット
- 報酬率が高い:売上の50〜70%を手元に残せる
- 勤務時間が自由:シフトや休日を自分で決められる
- 人間関係のストレスが少ない:縛られずに働ける
- 子育て・副業との両立がしやすい
「自由に働いて高収入も目指せる」点が、最大の魅力です。
一方のデメリット
- 集客を自分で行う必要がある
- 保障がない(雇用保険・有給・賞与なし)
- 確定申告などの経理業務が必要
- 休んだ分だけ収入が減る
スキル・営業力・自己管理力が求められる点は、サロン勤務とは大きく異なります。
どんな人に向いている?
以下のような方は、業務委託や面貸しでの働き方に向いています。
- リピーター・固定客が一定数いる
- 自己ブランディング・SNS発信が得意
- 独立志向がある
- 自由な働き方に魅力を感じる
- 副業や子育てと両立したい
逆に「集客が苦手」「安定収入を求めたい」方には、正社員や時短社員の方が安心かもしれません。
業務委託サロンの選び方
業務委託先を選ぶ際は、以下のような点をチェックしましょう。
- 歩合率(還元率)が明確か
- 集客支援やSNSサポートがあるか
- 材料費や道具代の負担割合
- 予約・会計システムの提供有無
- トラブル時の対応フローがあるか
「自由だけど孤独」にならないよう、サポートが手厚いサロンを選ぶのがコツです。
フリーランス美容師の年収は?
年収は完全に“自分次第”ですが、目安として以下のようなラインがあります。
- 月売上60万円×報酬60%=36万円(年収約430万円)
- 月売上80万円×報酬65%=52万円(年収約620万円)
予約管理や経費削減を工夫すれば、年収700万超えも十分可能です。
確定申告・保険はどうする?
- 確定申告:毎年2月に必要。売上−経費で所得を算出。
- 国民健康保険・国民年金:会社員時代と違い自分で加入。
- 小規模企業共済や個人型iDeCo:節税+将来対策におすすめ。
最近では、フリーランス向けの税務サポートサービスやアプリも多数登場しています。
まとめ:自由と責任を引き受ける働き方
業務委託・面貸しという働き方は、「自由」と「高収入」が魅力ですが、その裏には「自己責任」「営業力」「安定性のなさ」といった課題もあります。
ただし、自分のスタイルで美容師として活躍したい、子育てや副業と両立したい、という方にとっては大きなチャンスにもなります。
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