「東海エリアで型枠大工として働いてみたいけれど、未経験でも大丈夫?」「型枠大工はどれくらい稼げる?」「体力的にかなりきつい仕事なのでは?」と気になっている方もいるでしょう。
型枠大工は、鉄筋コンクリート造のマンションやビル、工場、学校、病院、橋などをつくるうえで欠かせない建設職のひとつです。完成後に型枠自体が残ることはありませんが、柱や壁、梁などの形をつくる重要な工程を担当しており、施工の精度が建物の仕上がりにも大きく関わります。
この記事では、愛知・岐阜・三重・静岡を中心とした東海エリアで建設業の仕事を探している方に向けて、型枠大工の仕事内容や給料の目安、未経験から働く流れ、仕事の大変なところ、必要な資格、求人選びのポイントまで詳しく紹介します。

- 型枠大工は建物の「形」をつくる職人
- 型枠大工の給料はどれくらい?
- 東海で型枠大工の求人を見るときのポイント
- 型枠大工はどんな順番で仕事をする?
- 図面から必要な寸法を読み取る
- 合板や角材を加工する
- 現場で型枠を設置する
- コンクリートの圧力に耐えられるよう固定する
- 未経験者はどんな仕事から始める?
- STEP1
- STEP2
- STEP3
- STEP4
- 経験を積むと収入はどう変わる?
- 型枠大工できついと感じやすいこと
- 一日を通して体を動かす
- 季節によって作業環境が変わる
- ミリ単位の確認が必要になる
- 周囲との連携が必要
- それでも型枠大工を続ける魅力とは?
- 型枠大工に向いているのはこんな人
- 型枠大工になる前に資格は必要?
- 未経験から会社を選ぶなら「育ててくれる会社」を探そう
- 東海で型枠大工として長く働くための求人選び
型枠大工は建物の「形」をつくる職人
建設現場には、大工、鉄筋工、鳶職、左官、電気工事士などさまざまな職人が働いていますが、その中でも型枠大工は、コンクリートを設計された形に固めるための型をつくる職人です。
鉄筋コンクリート造の建物では、柱や壁をつくりたい場所へそのままコンクリートを流すことはできません。最初に合板や角材などを使って設計図通りの型をつくり、その中へコンクリートを流し込み、固まるまで形を保つ必要があります。
このコンクリートの「型」を加工・組み立てるのが型枠大工です。
たとえば柱の位置が数センチずれたり、型枠が傾いていたりすると、そのまま完成する建物にも影響してしまう可能性があるため、単純な力仕事ではなく、図面を読み取る力や寸法を正確に測る技術が求められます。
東海エリアでも、マンションや商業施設だけでなく、工場、物流施設、公共施設、道路、橋梁などさまざまな工事でコンクリートが使用されているため、型枠大工は建築・土木の両方で活躍できる仕事です。
型枠大工の給料はどれくらい?
型枠大工への転職を考えるなら、仕事内容と同じくらい確認しておきたいのが給料です。
| 全国の年収目安 | 約414.5万円 |
|---|---|
| ハローワーク求人賃金 | 月額約29.8万円 |
| 給与体系 | 月給・日給月給・日給・出来高制など |
| 給与差が出るポイント | 経験・技能・資格・役割・勤務先・現場など |
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、型枠大工の全国の賃金は年収約414.5万円、ハローワークに掲載される求人賃金は月額約29.8万円となっています。
統計上の平均値なので、未経験者・経験者・ベテラン職人などが含まれています。実際の収入は勤務する会社や経験年数、技能、手当、残業時間などによって変わります。
型枠大工の場合、未経験で入社したばかりの時期と、一人で図面を確認して施工できる職人とでは任される仕事が異なるため、給与にも差が出やすくなります。
求人を見る際には月給だけで判断せず、昇給の仕組みや賞与、残業代、現場手当、職長手当、資格手当、交通費などを確認しておくことが大切です。
東海で型枠大工の求人を見るときのポイント
東海エリアで型枠大工の仕事を探す場合は、単純に「一番月給が高い会社」を選ぶのではなく、実際の働き方まで確認することをおすすめします。
特に愛知・岐阜・三重・静岡では、勤務地だけでなく現場の範囲も確認しておきたいところです。
会社所在地は自宅から近くても、実際には毎朝会社へ集合して複数人で現場へ向かう会社もあれば、自宅から工事現場へ直行直帰できる会社もあります。
- 現場への直行直帰が可能か
- 会社集合の場合は移動時間が給与に含まれるか
- 未経験者への教育体制があるか
- 資格取得支援制度があるか
- 昇給・賞与・各種手当があるか
- 社会保険が完備されているか
- 残業代がどのように支給されるか
- 休日数や長期休暇はどれくらいあるか
同じ「月給30万円」という求人でも、各種手当や休日数、残業時間、移動方法によって実際の働きやすさは変わるため、給与額だけでなく条件全体を比較しましょう。
型枠大工はどんな順番で仕事をする?
型枠工事は、現場へ行っていきなり板を組み始めるわけではありません。
図面を読み、必要な材料を準備・加工し、建物の位置を確認してから型枠を設置するという流れで進みます。
| 工程 | 主な作業 |
|---|---|
| 1. 図面確認 | 柱・壁・梁などの位置や寸法を確認する |
| 2. 材料加工 | 合板や角材を必要なサイズへ加工する |
| 3. 墨出し・位置確認 | 型枠を設置する位置を確認する |
| 4. 建て込み | 加工した型枠を現場で組み立てる |
| 5. 固定・確認 | 水平・垂直・寸法・固定状態を確認する |
| 6. コンクリート打設 | 型枠へコンクリートを流し込む工程に備える |

図面から必要な寸法を読み取る
まず行うのが図面の確認です。どこに柱があり、壁の厚さはいくつで、梁をどの高さにつくるのかなどを確認し、それに合わせて型枠を準備します。
経験を積んだ型枠大工になるほど、図面を見ながら完成した建物の状態をイメージし、必要な材料や作業手順を考えられるようになります。
合板や角材を加工する
図面から必要な寸法を確認したら、型枠に使用する合板や角材などを切断・加工します。
単純な四角形だけではなく、建物によって形や高さ、角度が異なるため、現場ごとに正確な加工が必要です。
現場で型枠を設置する
加工した材料を工事現場へ運び、決められた位置へ型枠を組み立てていきます。
この工程では水平や垂直、位置、寸法などを確認しながら調整するため、体力だけでなく細かな確認作業も重要になります。
コンクリートの圧力に耐えられるよう固定する
型枠の中へコンクリートを流し込むと、型枠には大きな圧力がかかります。
固定が不十分だと型枠が動いたり変形したりする可能性があるため、コンクリート打設前にはズレや隙間、固定状態などを細かくチェックします。
未経験者はどんな仕事から始める?
「図面も読めないし工具もほとんど使ったことがない」という人でも、未経験歓迎の会社であれば型枠大工を目指すことは可能です。
最初から一人で柱や壁の型枠をつくるわけではありません。
まずは先輩職人と一緒に現場へ入り、仕事を手伝いながら基本を覚えていくことになります。

STEP1
材料や道具の名前を覚え、運搬や片付けなど先輩の補助から始めます。
STEP2
工具の使い方を覚え、簡単な切断や加工作業に挑戦します。
STEP3
先輩と一緒に型枠を組み、施工方法や寸法の取り方を覚えます。
STEP4
図面を読み、自分で施工方法を考えながら作業できる職人を目指します。
建設業未経験の場合は専門用語や工具の名前を覚えるだけでも時間がかかりますが、現場経験を重ねることで少しずつ仕事の流れが分かるようになります。
特に型枠大工は現場で身につける技術が多いため、最初から何でも知っていることよりも、分からないことを確認しながら覚えられる人のほうが成長しやすい仕事です。
経験を積むと収入はどう変わる?
型枠大工の大きな特徴は、経験年数だけでなく「何ができるか」が評価されやすいことです。
| 段階 | できる仕事 | 評価されるポイント |
|---|---|---|
| 見習い | 運搬・準備・片付け・補助 | 基本作業や安全ルールを覚える |
| 若手職人 | 加工・組立・工具作業 | 一人でできる作業が増える |
| 経験者 | 図面確認・施工・調整 | 正確さや作業スピードが評価される |
| 職長クラス | 施工管理・人員配置・工程確認 | 現場全体を動かす能力が評価される |
最初は先輩から作業を教えてもらう立場でも、数多くの現場を経験して加工や建て込みを任されるようになれば、職人としての評価も上がっていきます。
さらに図面から必要な材料を判断したり、現場全体の施工順序を考えたり、他の職人へ指示を出したりできるようになれば、職長やリーダーを任される可能性もあります。
会社によっては技術や役割に応じて昇給したり、職長手当や資格手当が支給されたりするため、長期的に収入を伸ばしたい人は「入社時の給料」だけでなく「数年後にどのくらい成長できる会社なのか」という視点で求人を選ぶとよいでしょう。
型枠大工できついと感じやすいこと
型枠大工について検索すると「きつい」という意見を見かけることがあります。
実際、建設現場の仕事なので決して楽な仕事ではありません。ただし、何をきついと感じるかは人によって異なります。
一日を通して体を動かす
合板や角材、工具などを扱うため、デスクワークと比べると体力を使います。
特に働き始めたばかりの時期は体が仕事に慣れていないため、筋肉痛になったり、一日の終わりに強く疲れを感じたりすることもあるでしょう。
一方で、経験を積めば材料の運び方や無駄の少ない動き方も身につくため、同じ作業でも少ない負担で進められるようになります。
季節によって作業環境が変わる
建設中の建物では十分な空調設備がないことも多いため、夏場の暑さや冬場の寒さを感じながら働く場面があります。
特に夏は熱中症への注意が必要なので、休憩時間や飲料の支給、空調服など、会社がどのような暑さ対策を行っているのかも確認しておきましょう。
ミリ単位の確認が必要になる
型枠大工は豪快な力仕事に見えるかもしれませんが、実際にはかなり細かい仕事です。
位置や高さ、水平・垂直などを確認しながら施工するため、「細かいことは気にしない」というタイプより、確認作業を丁寧に行える人のほうが向いています。
周囲との連携が必要
建設現場では、型枠大工だけで工事を進めるわけではありません。
鉄筋工やコンクリート工、鳶職、現場監督など複数の職種が決められた工程に沿って作業するため、自分だけの判断で作業を進めず、報告・確認を行うことが重要です。
それでも型枠大工を続ける魅力とは?
型枠大工には大変な面がありますが、それでも長く職人を続けている人がいるのは、技術職ならではの魅力があるからです。
一番分かりやすいのは、自分が関わったものが建物として残ることです。
何もなかった場所へ基礎ができ、柱が立ち、壁や床がつくられ、少しずつ大きな建物になっていく過程に直接関わるため、工事が完成したときには大きな達成感があります。
また、型枠大工の場合、昨日までできなかった作業が一人でできるようになる、図面を見ただけで作業の流れが分かるようになる、後輩へ仕事を教えられるようになるなど、自分の成長も実感しやすい仕事です。
経験や技能を積み重ねることで仕事の幅を広げていけるため、学校を卒業した時点の学歴だけではなく、その後に身につけた技術で評価されたい人にも向いています。
型枠大工に向いているのはこんな人
- ものづくりに関わる仕事がしたい
- 座り仕事より体を動かすほうが好き
- 手に職をつけたい
- 細かな確認作業が苦にならない
- 分からないことを質問できる
- チームで働くことに抵抗がない
- 経験や技術を収入につなげたい
特に型枠大工に向いているのは、「体を動かすのが得意な人」というより、体を動かしながら技術を覚えることが好きな人です。
仕事には体力も必要ですが、それ以上に図面や寸法を確認する正確さ、周囲と連携する力、安全を意識して行動することが求められます。
反対に、細かな確認を面倒に感じたり、分からないことがあっても確認せず自己判断で進めてしまったりする人は、慣れるまで苦労する可能性があります。
型枠大工になる前に資格は必要?
未経験から型枠大工として入社する場合、最初から型枠工事に関する国家資格を取得していなければ働けないというわけではありません。
未経験歓迎の求人であれば、入社後に先輩職人から仕事を教えてもらいながら技能を身につけていくことができます。
経験を積んでから目指せる代表的な資格には「型枠施工技能士」があります。
また、現場で担当する作業や役割によっては「型枠支保工の組立て等作業主任者」などの資格が必要になることもあります。
講習や資格取得にかかる費用を会社が負担・補助しているケースもあります。将来的に職長や現場を任される職人を目指したいなら、教育・資格支援が充実した会社を選ぶことも大切です。
未経験から会社を選ぶなら「育ててくれる会社」を探そう
未経験から型枠大工へ転職するときに重要なのは、最初の給与だけではありません。
特に注目したいのが教育環境です。
未経験者を定期的に採用している会社であれば、工具の使い方や安全ルールなどを一から教える体制が整っている場合があります。
反対に、経験者中心の会社へ未経験で入社すると、「見て覚えて」と言われるだけで十分に仕事を教えてもらえない可能性もあります。
求人票だけでは分からない部分もあるため、応募や面接の際には「未経験者はどのような仕事から始めますか」「独り立ちまでどのように教えてもらえますか」と確認してみるのもよいでしょう。
東海で型枠大工として長く働くための求人選び
愛知・岐阜・三重・静岡で型枠大工の仕事を探すなら、仕事内容・給与・待遇の3つをセットで比較することが重要です。
給料が高く見えても休日が極端に少なかったり、毎日の移動時間が長かったりすれば、長く働き続けることが難しくなる可能性があります。
一方で、未経験時の給与はそれほど高くなくても、技術習得に応じた昇給制度や資格取得支援があり、数年後に職長を目指せる環境が整っている会社もあります。
型枠大工は、コンクリート造の建物や構造物をつくるために欠かせない専門職です。
全国の年収目安は約414.5万円、ハローワークの求人賃金は月額約29.8万円ですが、実際の収入は経験、技能、勤務先、資格、担当する役割などによって異なり、経験を積んで一人で施工できる範囲が広がれば、給与アップを目指すこともできます。
仕事には体力も必要ですが、型枠大工に求められるのはそれだけではありません。図面を読み、寸法を確認し、安全に配慮しながら正確に施工する技術が必要な職人仕事です。
愛知・岐阜・三重・静岡など東海エリアで建設業への転職を考えている方や、「未経験から手に職をつけたい」「経験を積んでしっかり稼げる職人になりたい」という方は、未経験歓迎や資格取得支援のある型枠大工求人を比較して、自分に合った職場を探してみてください。
※給与・年収の数値は厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」に掲載されている統計をもとにした目安です。実際の給与や待遇は勤務先、地域、経験、雇用形態などによって異なります。


