保健師とは?健康を守る“地域の医療専門家”

保健師とは?健康を守る“地域の医療専門家”

保健師は、地域や企業・学校で保健指導・健康相談を行う専門職。
国家資格を有し、医療機関だけでなく、自治体・企業・教育現場など多彩なフィールドで活躍します。

1. 主な仕事内容と活躍フィールド

  • 自治体の保健センターでの乳幼児健診・高齢者健康相談
  • 企業での産業保健(ストレスチェック・職場訪問)
  • 学校での健康教育・生活習慣指導
  • 訪問支援や母子保健支援、災害支援などの臨時派遣

子育て世帯や高齢者支援が増える背景で、保健師の役割とニーズは今後さらに拡大しています。

2. 平均年収・給与事情

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によれば、保健師の平均年収は約451万円とされています。
職種別では男性・女性とも約436万~457万円が相場で、医療福祉職の中でも安定した給与水準です。

地方自治体の行政保健師では、月収30万〜33万円+賞与75万円前後。
産業保健師(企業勤務)では、経験によって年収500〜600万円に達するケースも多くあります。

3. 資格取得と教育ルート

保健師になるには、看護師資格を取得後、保健師養成課程(大学・短大・専門学校)で約1〜2年学び、国家試験に合格する必要があります。

多くは看護大学の保健学科や看護学科で看護+保健師課程を履修。
通信制や夜間が選べる学校も増えており、社会人からの進路変更も可能です。

4. 離職率と就業継続の実態

厚生労働省調査によると、2022年度の常勤保健師の離職率は約5.6%
医療・福祉業界全体の離職率16.0%と比べてもかなり低く、安定した職業環境であることがわかります。

精神的・体力的負担が少ない点や、土日祝休みが多い点も継続就業の支えとなっています。

5. キャリアパスと将来性

  • 自治体保健師として予防保健政策を企画・運営
  • 企業保健師として健康経営支援やストレスケアの専門家に
  • 学校・教育現場で健康教育カリキュラムを構築
  • 産業衛生専門職(衛生管理者資格との連携など)

また、研修や認定資格で専門性を高めることで、チームリーダーや保健センター主任への道も開けます。

6. やりがいと適性

子育て世代の母親や高齢者の日常的な健康課題に寄り添い、“住民の暮らしを支える”リアルなやりがいがあります。
健康相談や教育で「ありがとう」と感謝される瞬間が、仕事の励みになります。

7. 働き方と勤務地の多様性

フルタイム常勤、非常勤、週3日・扶養内勤務など柔軟な働き方が可能。
地方や教育機関では土日祝日休みが多く、ワークライフバランスを維持しやすい環境です。

8. 保健師を目指すあなたへ

子どもや地域の健康を支えたい、予防医学に興味がある、安定した勤務環境を求めたい—
そんな方にとって、保健師は非常に価値ある職種です。

国家資格を持ち、地域や企業、市場の信頼を受けながら活躍できる保健師。
将来性と安定感を兼ね備えたこの専門職に、ぜひ挑戦してみませんか?

求人アット医療
転職辞典トップへ