助産師とは?仕事の魅力と誇りをご紹介

“いのちのはじまり”に立ち会う感動を ― 助産師という仕事の魅力と誇り

赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、涙ぐむ家族の笑顔、支え続けてきたお母さんの安堵。
そんな“いのちの誕生”という奇跡の瞬間に立ち会えるのが、助産師という仕事です。

医療職の中でも特に高い専門性と責任が求められる助産師は、妊娠・出産・育児のすべてをトータルで支える“女性の味方”であり、“家族の支え”でもあります。

今回は、助産師の仕事内容、給与事情、働き方の選択肢、キャリアアップ、そしてこの仕事ならではのやりがいや感動を、数字も交えながらご紹介します。

助産師とは?― 女性と赤ちゃんを支えるプロフェッショナル

助産師は、看護師資格を持ち、さらに助産師国家試験に合格した人だけが名乗れる国家資格です。
医師の補助だけでなく、正常な出産であれば助産師単独での分娩介助が認められています

主な業務は以下の通りです:

  • 妊婦健診の補助、相談支援
  • 分娩時の立ち会い・分娩介助
  • 産後の授乳・育児指導
  • 母体と新生児の健康管理
  • 性教育、思春期・更年期相談

近年は病院勤務に限らず、助産院・訪問型の母子支援・自治体の保健センターなど活躍の場が多様化しています。

助産師の需要は?― 少子化でもなくならない理由

「少子化で出産数が減っているのでは?」という不安の声もありますが、実は助産師の求人は安定して増えています。

理由は、出産の安全性への意識向上と、妊娠・出産に伴う心理的・身体的ケアの需要が高まっているためです。
特に、自然分娩や母乳育児にこだわる家庭からのニーズが強く、「助産師がいるからこの病院を選ぶ」という声も増えています。

厚生労働省によると、2023年時点で助産師の有資格者数は約4万人。
しかし現場で就業している助産師は約3万人に満たず、慢性的な人材不足が続いています。

気になる年収は?― 専門職ならではの安定性

「賃金構造基本統計調査(2023年)」によると、助産師の平均年収は約530〜570万円
看護師よりも高く、20代後半〜30代前半でも年収600万円を超える職場もあります。

夜勤手当・分娩件数に応じたインセンティブ・オンコール手当などもあり、勤務条件次第で大きな収入アップが期待できます。

働き方の多様化― 病院だけじゃないキャリアパス

助産師=病院勤務というイメージがありますが、現在は以下のような多様な働き方が可能です:

  • 産科病棟・NICUなど医療機関での勤務
  • 助産院やフリーランスでの自然分娩サポート
  • 地域母子保健・訪問型産後ケア
  • 教育機関での指導・講師
  • 保健センター・自治体での母子保健支援

また、産休・育休明けの時短勤務が可能な病院も増えており、ライフステージに合わせて柔軟な働き方を選ぶことができます。

感動と責任が共にある ― 助産師のやりがい

出産は一人ひとり違うストーリー。
「怖い」「不安」と向き合う妊婦さんに寄り添い、無事に出産を終えたあとの「ありがとう」は、涙が出るほど嬉しい瞬間です。

いのちの誕生を支えるという重大な責任がある一方で、その現場に立ち会えるのは助産師だけの特権
「この仕事に就いてよかった」と心から思える場面が、日々たくさん訪れます。

未経験でも目指せる?― 資格取得ルートと学び

助産師になるには、まず看護師の国家資格を取得し、その後助産師養成課程(1年〜2年)を経て、助産師国家試験に合格する必要があります。

一見ハードルが高そうですが、助産師の資格取得をサポートする奨学金制度や、働きながら通える夜間・通信制の学校もあり、キャリアチェンジも可能です。

キャリアアップと将来性

経験を積めば、主任助産師・看護師長などの管理職を目指すこともできます。
また、助産学の修士・博士課程へ進学し、研究職や教育者になる道も。

さらに近年では「思春期支援」「不妊カウンセリング」「産後うつケア」など、ライフステージに寄り添った専門領域への展開も進んでいます。

助産師は“生きる力”を支える仕事

妊娠・出産・育児は、人生の中でもとてもデリケートで、心身に大きな変化をもたらす時期。
そんな女性にとって、助産師の存在は「医療者であり、支えであり、寄り添う人」。

一人ひとりの命の誕生を支え、安心と希望を届ける――それが助産師という仕事の本質です。

あなたの知識と経験、そしてやさしさが、未来の家族に力を与える。
「この仕事が好き」と心から思える毎日を、助産師として始めてみませんか?

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