保育や福祉の現場でも活躍が期待されるリハビリ専門職。中でも「OT(作業療法士)」「PT(理学療法士)」「ST(言語聴覚士)」は、それぞれの専門分野で子どもたちや利用者の自立を支援しています。
この3つの資格の違いがよく分からない…という方のために、仕事内容や対象者、働く場所などをわかりやすく解説します。
リハビリ職3種の役割を比較!
資格 | 正式名称 | 主な支援内容 | 対象 |
---|---|---|---|
OT | 作業療法士 | 日常生活動作(食事・着替え・遊びなど)の支援 | 身体・精神・発達に障がいのある人 |
PT | 理学療法士 | 身体機能の改善、歩行訓練などのリハビリ | 主に運動機能が低下した人 |
ST | 言語聴覚士 | 言語・聴覚・嚥下(飲み込み)障がいの支援 | 発語の遅れ・言葉が出ない・摂食に課題がある人 |
OT・PT・STの仕事内容
OT(作業療法士)
日常の「生活動作」がスムーズにできるよう、手指の運動や集中力・感覚統合を高める支援を行います。保育園や放課後等デイサービスでも、遊びを通じた療育が求められています。
PT(理学療法士)
歩行・座る・立つ・寝返るなど「基本動作」の改善が目的。小児分野では発達遅滞や脳性麻痺などを持つ子どもへの支援も。リハビリ用の器具を使って筋力・バランス感覚を高めます。
ST(言語聴覚士)
ことばの遅れ・発音の不明瞭さ・吃音・発語困難などへの対応が中心です。保育・教育分野では、ことばやコミュニケーションに課題を抱える子どもへの支援のニーズが年々増えています。
活躍できる職場は?
- 病院(小児リハビリ・発達外来)
- 児童発達支援・放課後等デイサービス
- 障がい者施設
- 訪問リハビリ
- 特別支援学校や保育園 など
近年は医療現場に限らず、保育・教育・在宅支援の場でも専門性を発揮できる求人が増加しています。
資格取得とキャリアのポイント
- いずれも国家資格。3〜4年制の専門学校・大学などで養成課程を修了後、国家試験に合格する必要があります。
- 小児分野に強い職場での研修や実務経験を積むことで、より専門性の高い支援が可能に。
- 育児経験や保育士資格とのダブルライセンスも現場では強みになります。
どの職種を目指すべき?
それぞれの職種は「生活」「身体」「ことば」と異なる支援領域を持ち、子どもたちの発達を多面的に支えています。
あなたがどのような関わり方をしたいかによって、向いている資格は変わってきます。
- 遊びや生活動作の支援がしたい → 作業療法士(OT)
- 体の動き・姿勢を支援したい → 理学療法士(PT)
- ことばや食事の悩みを支えたい → 言語聴覚士(ST)
まとめ|多職種が連携する支援の現場へ
リハビリ職はそれぞれが異なる専門性を持ち、子どもたちや利用者の「できる」を支える存在です。
保育や福祉の職場でもリハ職の需要は高まっており、自分に合った専門性を活かして働くチャンスが広がっています。
「どんな支援がしたいか」を軸に、ぜひ自分に合った資格・職場を見つけてください。
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