髪だけじゃない、人生を整える仕事 ― 理容師というプロフェッショナルの魅力
「人をかっこよくしたい」「手に職をつけて一生モノの仕事をしたい」
そんなあなたにぴったりなのが、国家資格を持つ技術職 ― 理容師の仕事です。
カットやシェービングだけでなく、今やエステ・ヘッドスパ・グルーミングなど多彩なサービスを提供する理容の世界。
トレンドを取り入れながら、技術と人間力で勝負できる“職人×接客”の仕事として、今ふたたび注目されています。
この記事では、理容師の仕事内容、年収、やりがい、働き方、独立開業の可能性まで、数字を交えて詳しくご紹介します。
理容師とは?― 国家資格を持つプロの技術職
理容師は、厚生労働省認定の国家資格を持つ専門職。
カット・シャンプー・シェービングなどの基本技術に加えて、パーマ・カラー・アイロンセット・スキンケアなど、幅広い美容技術を提供します。
理容師の最大の特徴は、顔剃り(シェービング)ができること。
この技術は美容師には許可されておらず、理容師だけが提供できるサービスとして、近年では女性向けフェイシャルシェービングなども人気です。
【主なサービス例】
- メンズカット・セット・ブロー
- 顔剃り・眉カット・シェービングエステ
- レディースシェービング(ブライダル含む)
- フェードカット・バーバースタイル
- スカルプケア・ヘッドスパ
トレンドは“おしゃれバーバー”へ進化中
一昔前は「町の床屋さん」というイメージが強かった理容室。
しかし最近では、フェードカットやバーバースタイルを中心に、おしゃれで洗練されたバーバー文化が若者からも支持を集めています。
インスタ映えする内装、音楽やコーヒーサービス付きの空間など、理容室の枠を超えた体験型サロンも増加中。
技術+感性で勝負したい人には、最高のフィールドが広がっています。
気になる年収は?理容師の収入事情
厚労省の統計によると、理容師の平均年収は約360万円前後。
ただし、これは全国平均の数値であり、経験や勤務エリア、売上実績により大きく異なります。
実際には、20代で月収25万円〜30万円、30代以降で月収35万円以上のスタッフも多数。
店長クラスや歩合制の導入店舗では月収50万円超えも十分に可能です。
また、独立開業後は年収600万円〜1000万円を超える理容師も珍しくありません。
働き方は?正社員・業務委託・独立と多彩
理容師としての働き方は、以下のように多様化しています。
- 正社員としてサロン勤務(福利厚生・固定給あり)
- 業務委託・フリーランス(報酬率が高い)
- 独立開業(自宅・路面店・レンタルサロン)
最近では、週休2日・残業少なめのサロンや、1日4~5人限定のゆったり接客など、働きやすい職場も増えています。
技術職ならではの“育つ喜び”と“信頼関係”
理容師の魅力は、自分の手で仕上げた技術が「カタチ」になること。
髪型一つで、お客様が明るい表情に変わる。自信を持って仕事や面接に向かう。そんな姿を見られるのは、この仕事ならではのやりがいです。
特にリピート率の高い理容業界では、「あなたじゃなきゃダメ」と言ってもらえる瞬間が多く、信頼と成長が重なる喜びを日々実感できます。
理容師免許は一生モノ!未経験からも目指せる
理容師になるには、厚生労働省認定の専門学校で学び、理容師国家試験に合格する必要があります。
一見ハードルが高そうに思えるかもしれませんが、最短2年で取得可能であり、通信制・働きながら通学という道もあります。
また、アシスタント(資格取得前の見習い)から採用するサロンもあり、給与をもらいながら学べる仕組みが整っています。
女性理容師も増加中!フェイシャルやブライダルも人気
近年、女性の理容師も急増中。
理由は、フェイシャルシェービング・エステ・ブライダルシェービングなど、女性のお客様向けのサービスが拡大しているからです。
女性目線の細やかな接客や、ソフトタッチな技術が高く評価されており、「女性専用理容室」を開業するケースも増えています。
理容師は“手に職”を超えたライフワーク
理容師の仕事は、ただ髪を切るだけではありません。
人の外見だけでなく、気持ちや印象、ライフスタイルそのものを整えることができる、奥深い仕事です。
「一生モノの技術を身につけたい」
「自分の腕一本で生きていきたい」
そんなあなたにとって、理容師という仕事はきっと最高のステージになります。
はじめは見習いからでも大丈夫。技術と人柄は、必ず育っていきます。
あなたの挑戦を、理容の現場が待っています。
