美容師の求人情報を見ていると、「オープニングスタッフ募集」という言葉をよく目にしませんか?
新しくオープンする美容室で働くという響きにワクワクする反面、「経験が浅いと不安…」「本当にメリットあるの?」と感じる方も多いはず。
そこで今回は、美容業界におけるオープニングスタッフのリアルなメリットを、「人間関係」「キャリアアップ」「働き方の自由度」「収入面」などの視点から徹底解説します。
1. ゼロからの人間関係が築ける
美容室勤務でよくある悩みの一つが「人間関係」。
既存スタッフが築き上げた関係性に途中から入るのは、正直気を遣う場面も多いですよね。
しかし、オープニングスタッフなら全員が同じスタートライン。
上下関係が少なく、フラットな関係を築きやすい点が最大の魅力です。
コミュニケーションが活発な職場は働きやすさにも直結します。特に20代・30代の若手美容師に人気が高い理由の一つです。
2. サロンづくりに関われるやりがい
オープニングスタッフは、新店舗の「立ち上げメンバー」。店舗の内装や導線、使用する薬剤や取り扱うメニューなど、お店の“カタチ”を決める場に関われるチャンスがあります。
「将来自分の店を持ちたい」「店長を目指したい」と考えている方にとっては、経営視点を学べる貴重な経験になるでしょう。
また、オープニング段階では「こんな接客をしよう」「こういうお客様層を狙おう」といったマーケティングや集客施策にも意見を出しやすく、自分の個性やアイデアが反映されやすいのもポイントです。
3. 働き方のルールも柔軟に決まる
既存のルールやカルチャーがまだ固まっていないため、勤務時間や休日の制度、指名制度などを一緒に作っていけるのも魅力です。
例えば、
- 早番・遅番制度を導入したい
- アシスタントの教育制度を整備したい
- 月8日休み→月10日休みにしたい
といった希望が通りやすく、スタッフ主体の働き方が実現しやすいのがオープニングならでは。
4. ポジションアップのチャンスが多い
新規店舗では、サロンの規模に応じて役職や責任あるポジションが空いていることが多く、アシスタントからスタイリストへの昇格や、店長候補への抜擢なども比較的早く狙えます。
実際、ある大手美容グループの調査では、オープニングスタッフ経験者の約62%が2年以内にポジションアップしているというデータもあります(※2024年 美容業界就労調査より)。
5. 入客チャンスが多く、売上も作りやすい
開店直後はキャンペーンや広告を使って集客を強化するため、新規のお客様が多数来店します。
そのため、アシスタントでもカットモデルやカラー施術のチャンスが多く、早期のスキルアップや指名獲得にもつながりやすいのです。
スタイリストにとっては、フリー客からの指名化がしやすく、歩合給アップにも直結するため、初月から高収入を狙えることもあります。
6. 福利厚生や待遇が新設されることも
新店では求人の競争力を高めるために、社会保険完備・産休育休制度・引越支援金・住宅手当などの福利厚生が充実していることも多く見られます。
とくに近年は、働き方改革の一環で労働環境の改善を打ち出すサロンも増加。待遇面での期待値も高まっています。
7. 不安点も知っておこう
もちろん、オープニングならではのデメリットも理解しておきましょう。
- オープン前は研修や準備で忙しく、実務開始が遅れることもある
- 売上が安定するまで収入が不安定な場合も
- トラブル時にサポート体制がまだ整っていないことも
こうした点も想定したうえで、「どんなサロンを一緒に作りたいか」を自分の中で明確にしておくと、働きやすくなります。
まとめ:オープニングスタッフは、キャリア形成の“加速装置”になる!
オープニングスタッフとして働くことは、単なる「新店舗で働く」こと以上の価値があります。
人間関係や待遇だけでなく、美容師としての未来を描くきっかけにもなり得ます。
「自分らしい働き方をしたい」「やりがいのある職場で成長したい」と思っている方には、まさに理想的な環境です。
美容業界でのキャリアを本気で考えるあなたにこそ、オープニングスタッフという選択肢は大きな武器になるでしょう。
