クロス職人になるには?向いている人の特徴や年収、必要な資格を解説

クロス職人は、住宅や店舗などの内装を仕上げるやりがいのある仕事です。本記事では、仕事内容や必要な資格、年収、向いている人の特徴などを初心者にもわかりやすく解説。未経験から始めたい方に向けて、役立つ情報も紹介しています。

クロス職人とは

クロス職人とは、主に住宅や商業施設の壁や天井に壁紙(クロス)を貼る内装仕上げの専門職です。新築やリフォームを問わず、クロス職人は空間の美観を整える重要な工程を担っています。施工の正確さや丁寧さが求められ、仕上がり次第で空間の印象が大きく変わる仕事です。建設現場での需要は安定しており、未経験からスタートして技術を身につける方も多く、手に職をつけたい人にとって魅力的な職種といえるでしょう。

クロス職人の仕事内容

クロス職人の仕事は、下地処理からクロス貼り、仕上げのチェックまで多岐にわたります。ここからは、クロス職人の主な仕事内容を4つの項目に分けてわかりやすく解説します。

1. 壁や天井へのクロス貼り作業

クロス職人の中心的な仕事は、壁や天井に壁紙(クロス)を丁寧に貼る作業です。下地処理を行ったうえで、空気やシワが入らないように専用の道具を使って仕上げます。デザインや素材によって貼り方も異なり、仕上がりの美しさが職人の腕の見せ所です。

2. 下地処理(パテ塗り・清掃など)

クロスを貼る前には、壁の表面にある凹凸を埋める「パテ処理」や、ホコリや汚れの除去といった下地づくりが欠かせません。仕上がりの見た目や耐久性に影響するため、非常に重要な工程です。地道な作業で丁寧さが求められます。

3. 施工後のチェックと修正

クロス貼りが完了したあとは、仕上がりを細かくチェックし、浮きやズレ、隙間などがあればその場で修正します。特に、光の角度や見る位置によって見え方が異なるので慎重に確認します。

4. 現場ごとのチーム作業

クロス職人は戸建て住宅やマンション、オフィスなど幅広い現場で作業をします。現場ごとに作業内容が異なり、納期がタイトなこともあるため、職人同士の連携や柔軟な対応力が求められます。

クロス職人に向いている人

クロス職人は、空間の印象を左右する内装仕上げの重要な役割を担う仕事です。手先の器用さや丁寧さはもちろん、現場でのチームワークや柔軟な対応力も求められます。ここでは、クロス職人に向いている人の特徴を紹介します。

手先が器用な人

クロス職人の作業には、壁紙をまっすぐ貼る、角を丁寧に仕上げるなど、細やかな作業が多く求められます。下地処理や端の処理などは仕上がりを大きく左右するため、手先が器用な人や細かい作業が得意な人にぴったりの仕事です。重い資材を扱う場面が比較的少なく、丁寧さが活かせる仕事のため、男女問わず活躍しやすい職種です。

チームワークを大切にできる人

クロス職人の現場では、他の職人や職長との連携が欠かせません。複数人で一つの現場を進めるため、あいさつや報連相がしっかりできる人、人と協力することが苦にならない人は重宝されます。円滑なコミュニケーションは作業の効率や品質の向上にもつながります。

柔軟に対応できる人

クロス職人の現場では、他の工程との兼ね合いによって、予定していた作業順や作業時間が急に変更されることもあります。たとえば、天候によって資材の搬入が遅れたり、前工程の遅れで開始時刻が後ろ倒しになることも。そんな中でも落ち着いて対応し、現場の流れに合わせて動ける人は重宝されます。変化に柔軟に順応できる人に向いている仕事です。

手に職をつけて働きたい人

一度技術を身につければ、長く働き続けられるのがクロス職人の魅力です。資格や経験がキャリアに直結するため、安定した職に就きたい人や将来独立を目指す人にも向いています。「一生モノの技術を身につけたい」と考える方にぴったりです。

クロス職人として働くメリット

クロス職人は、未経験からでも挑戦しやすく、技術を身につければ長く活躍できる仕事です。ここでは、クロス職人として働く上での魅力や将来性など、代表的なメリットをご紹介します。

未経験からでも挑戦しやすい

クロス職人は、未経験からでもスタートしやすい職種の一つ。現場ごとに求められる作業内容は異なりますが、先輩職人の指導を受けながら実務を通して技術を習得していけるのが特徴です。作業には集中力や丁寧さが求められ、体力だけでなく細やかな気配りも活かせる仕事です。

目に見える達成感がある

クロス貼りの仕事は、作業の成果が目に見えて分かるのが魅力です。施工前後で部屋の印象がガラッと変わり、「自分の手で空間を完成させた」という達成感があります。細部までこだわって仕上げた空間を見るたびに、自分の成長を実感できるやりがいのある仕事です。

安定したニーズがある

住宅の新築やリフォーム、店舗の改装など、内装工事の需要は常にあり、クロス職人の仕事も比較的安定しています。特に、近年はリノベーション需要の高まりにより、経験を積んだ職人は多くの現場から必要とされる存在となっています。地域を問わず求人数も多く、長く働き続けやすいのがメリットです。

将来的に独立や開業も目指せる

クロス職人として、経験を積んで技術を磨いていけば、将来的に独立して仕事を請け負う道も開けます。実際に、職人としてキャリアを積んだ後に個人事業主や工務店を立ち上げて活躍している人もいます。すぐに結果が出るとは限りませんが、努力を重ねることで収入アップや働き方の自由を目指せる、やりがいのある職種です。

クロス職人がきついと言われる理由

クロス職人はやりがいのある仕事ですが、体力的・精神的な負担を感じる場面もあります。ここでは、実際に「きつい」と言われる主な理由と、その背景についてご紹介します。

体力的な負担が大きい

クロス職人の仕事では、長時間かがんだり、脚立を使って高所で作業したりすることが多く、体に一定の負担がかかります。特に、天井の施工では、上を向いた姿勢を長時間維持する必要があ

厳しい指導や環境に直面することがある

職場によっては見習い期間中に覚えることが多く、指導が厳しく感じられる場面もあるようです。また、現場の進行状況によっては残業が発生することもあります。ですが、丁寧に教えてくれる職場も多く、働く環境や人間関係によって印象は大きく異なります。

クロス職人の年収・日当

クロス職人としての年収情報は少ないですが、内装工の平均年収は約464万円と日本の平均年収と比べると高い傾向にあります。(※)また、派遣社員の平均時給である約1,490円をもとに計算すると、日当はおよそ11,920円となります。

内装工は給与の幅が広いので、会社を選ぶ際は条件や給与、業務内容をしっかりと比較してから応募するようにしましょう。

内装工(正社員) 約464万円(年収)
内装工(派遣社員) 約1,490円(時給)

※参考:内装工の仕事の年収・時給・給料

クロス職人に関するQ&A

Q. クロス職人になるには資格がいる?

A.クロス職人になるために、特別な資格は必要ありません。

ただし、一定の実務経験を積んだ後に「内装仕上げ施工技能士」の資格を取得することでスキルの証明になり、信頼性や仕事の幅が広がることもあります。資格は必須ではないものの、キャリアアップを目指すうえで役立つ場面が多いです。

Q. 未経験からクロス職人になれる?

  1. クロス職人は未経験からでも目指せる職種です。

実際に多くの方が未経験で現場に入り、先輩の指導を受けながら少しずつ技術を身につけています。道具の扱い方や作業の流れなど、基礎から学べる環境がある職場も多く、最初は簡単な作業から始められることも。ものづくりが好きな方や手に職をつけたい方にぴったりです。

Q.クロス職人は女性でもなれる?

クロス職人は、性別に関係なく活躍できる職種です。力仕事ばかりではなく、丁寧さや器用さが求められる場面も多いため、女性職人として活躍している方も増えています。実際に、女性ならではの気配りやセンスが評価されることもあり、ものづくりが好きな方にはやりがいのある仕事でしょう。

Q. 掲示板と求人サイトのどちらがおすすめ?

掲示板は、急募の求人や横のつながりが得られる一方で、仕事内容や条件が曖昧な場合もあり、やり取りには注意が必要です。一方、求人サイトは職種や条件で検索しやすく、未経験歓迎や福利厚生のある案件も見つけやすいのが魅力です。どちらも活用できますが、安心して仕事を探したい方には、求人情報が整っている求人サイトの利用をおすすめします。

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クロス職人は空間づくりの仕上げを担うやりがいのある仕事!

クロス職人は、住宅や店舗などの内装を美しく仕上げる、空間づくりの重要な役割を担うやりがいのある仕事です。未経験からでも始めやすく、技術を身につけることで長く活躍できるでしょう。資格取得や独立といった将来のキャリアも広がるので、手に職をつけたい方にもおすすめです。まずは求人・転職サイトをチェックして、自分に合った職場を探してみましょう。

 

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