
目次
建設機械施工管理技士とは?

1級建設機械施工管理技士
1級建設機械施工管理技士は、国土交通省が管轄する国家資格であり、施工管理技士の資格の一種です。現場全体の機械を使って施工する業務の管理を任される資格です。プロジェクトの計画立案から人材管理、進捗確認など、工事の総合的な管理を行います。2級建設機械施工管理技士
2級建設機械施工管理技士も、国土交通省が管轄する国家資格です。現場の機械に関する実務を中心に担当する資格になり、安全管理や施工手順の調整を行います。1級と比較すると、使用できる機器と携われる建設規模が制限されますが、非常にニーズの高い仕事です。建設機械施工管理技士の年収

建設機械施工管理技士のメリット

1. 就職・転職に有利
建設機械施工管理技士の資格を持つことで、建設業界での就職や転職が非常に有利になります。企業は資格保有者を優先して採用する傾向があり、建設機械施工管理技士の不足が続いている現在、資格保有者は需要があります。また、安定した雇用につながるだけでなく、キャリアアップのチャンスも広がります。2. 安定した需要
近年の日本では、インフラ整備や都市再開発が進行中であり、建設業界の需要は今後も高い水準を維持すると予測されています。そのため、建設機械施工管理技士の資格を持つ人材は、長期的に安定した需要が期待できます。経済状況に左右されにくい職業であることも大きな魅力です。3. 専門スキルの証明
建設機械施工管理技士の資格を取得することで、自分の知識やスキルが客観的に証明されます。現場での信頼性が向上し、プロジェクトの重要なポジションを任される機会が増えるでしょう。また、資格があることで他の現場スタッフからの評価も上がり、リーダーとしての役割を果たしやすくなり、高い報酬が期待できます。建設機械施工管理技士のやりがい

社会貢献を実感できる
建設機械施工管理技士は、道路や橋梁、ビルなどのインフラ整備や建築物の完成に直接関わります。それらの仕事は、人々の生活を支える重要な基盤です。自分が携わった仕事が地域社会や経済の発展に寄与していると実感できるため、大きな誇りを持つことができます。また、道路や橋梁、ビルなど目に見える成果もやりがいに繋がりやすいです。プロジェクト完遂後の達成感
大規模なプロジェクトを安全かつ効率的に完遂することは、建設機械施工管理技士にとって大きな達成感をもたらします。困難な状況を乗り越えた時や、無事にプロジェクトが終了した時には、チーム全員と共に感じる充実感があります。チームで仕事に取り組むことが好きな方は、よりやりがいを感じやすいです。個人のスキル向上
建設現場では、毎日異なる課題や状況に対応する必要があります。その過程で経験を積むことで、建設機械施工管理技士の技術力や問題解決能力が向上します。さらに、建設機械や最新技術に関する知識を学び続けることで、自分自身の専門性を高めることができます。現場で学びつつ、新しい知識を自主的に身につけることで、個人のスキル向上を実感でき、やりがいに繋がります。建設機械施工管理技士に向いている人

冷静な判断力
建設現場では、計画通りに進まないことがしばしばあります。天候の急変、機械の故障、作業員の不足など、予測困難な問題が突然発生することもあります。冷静に問題の原因を分析し、影響範囲を判断して、適切な対応策を迅速に実行するスキルが重要となり、冷静な判断力がある方が向いています。コミュニケーション能力
建設プロジェクトには、多様な立場や役割の人が関わります。例えば、作業員への指示出し、クライアントや管理者への進捗報告、他業種の専門家との調整などが業務としてあります。相手の立場や背景を理解しながら適切に意思疎通を図ることで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズなプロジェクト運営が可能になります。そのため、コミュニケーションを取るのが好きな方やコミュニケーション能力が高い方が向いています。技術への興味と探求心
建設機械や工法は進化を続けており、最新技術を現場に導入することで効率や安全性が向上します。新たな知識を積極的に吸収し、それを現場で実践することで、自身のスキルアップとプロジェクトの成功に貢献できます。また、機械が好きな方や建設に興味を持っている方は向いていると言えるでしょう。。体力と忍耐力
現場での業務はデスクワークだけでなく、現地の視察やトラブル対応、現場での指揮など体を動かす仕事が多いです。特に、長時間の業務や天候の厳しい環境下での作業が求められる場合もあり、強い体力と忍耐力が必要です。そのため、体力と忍耐力に自身がある方は向いています。建設機械施工管理技士になるには

建設機械施工管理技士の受験資格(令和6年度に第一次検定だけを受検する方)
【第一次検定】
1級 | 令和7年3月31日時点で満19歳以上の方 |
2級 | 令和7年3月31日時点で満17歳以上の方 |
【第二次検定】
1級 | 令和3年度以降の第一検定の合格者であって、第二次検定の受検資格要件となる実務経験年数を満たす方。 |
2級 | 次のいずれかに該当する方 ・令和3年度以降の1級または2級第一検定の合格者であって、第二次検定の受検資格要件となる実務経験年数を満たす方。 ・平成28年度以降の学科試験合格者で、令和5年度までに実地試験もしくは第二次検定を受検していない者であって、令和5年度までの旧受験資格の実務経験年数を満たし、当該年度に第一次検定の免除を受けて第二次検定を受検しようとする方および、令和5年度に1回目の第二次検定を受験し、不合格となった方。 |
区分 | 資格要件 |
区分( Ⅰ ) | (令和6年度該当者なし) |
区分( Ⅱ ) | 1級第一次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む3年以上の施工の管理の実務経験を有する者(令和6年度は、令和3年度の1級第一次検定合格者のみ該当) |
区分( Ⅲ ) | 1級第一次検定合格後、監理技術者補佐として1年以上の実務経験を有する者(主任技術者の資格を有するものに限る) |
区分( Ⅳ ) | 2級第二次検定(令和2年度までの2級技術検定を含む。)合格後に1級第一次検定を合格した者であって、2級第二次検定合格後、5年以上の施工の管理の実務経験を有する者 |
区分( Ⅴ ) | 2級第二次検定(令和2年度までの2級技術検定を含む。)合格後に1級第一次検定を合格した者であって、2級第二次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む3年以上の施工の管理の実務経験 |
区分 | 資格要件 |
区分( Ⅰ ) | 1級第一次検定合格後、受検種別に関する1年以上の施工の管理の実務経験を有する者 |
区分( Ⅱ ) | 2級第一次検定合格後、受検種別に関する2年以上の施工の管理の実務経験を有する者 |
区分( Ⅲ ) | 2級第一次検定合格者であって、受検種別に関する6年以上の建設機械操作施工(当該施工の補助作業を含む。)の実務経験を有する者(2級第一次検定合格前のものを含む。) |
学歴等の資格区分 | 必要な実務経験年数 | ||
1級 | 2級 | ||
・大学卒業者 ・高度専門士 | 指定学科 | 3年以上 | 1年以上 |
指定学科以外 | 4年6月以上 | 1年6月以上 | |
・短大卒業者 ・高専卒業者 ・専門士 | 指定学科 | 5年以上 | 2年以上 |
指定学科以外 | 7年6月以上 | 3年以上 | |
・高校卒業者 ・専門学校卒業者 | 指定学科 | 10年以上 | 3年以上 |
指定学科以外 | 11年6月以上 | 4年6月以上 | |
・その他の者 | 15年以上 | 8年以上 |
【2級技術検定合格者(1級受検資格)】 | |||
学歴等の資格区分 | 必要な実務経験年数 | ||
1級 | 2級 | ||
・高校卒業者 ・専門学校卒業者 | 指定学科 | 通算8年以上 | - |
指定学科以外 | 通算9年以上 | - | |
・その他の者 | 通算12年以上 | - |
建設機械施工管理技士の試験内容(令和6年度)
【第一次検定】1級建設機械施工管理技士
建設機械施工管理技士の第一次検定は、全ての問題が四肢択一の解答形式です。問題数は56問になります。過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。 ▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表検定科目 | 検定基準 |
土木工学 | 1.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学に関する一般 的な知識を有すること。 2.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般 的な知識を有すること。 |
建設機械 原動機 | 1.建設機械の内燃機関の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.建設機械の内燃機関の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.建設機械の内燃機関の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識 を有すること。 |
石油燃料 | 石油燃料の種類、用途及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 |
潤滑剤 | 潤滑剤の種類、用途及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 |
建設機械 | 1.建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識を有すること。 |
建設機械 施工法 | 1.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工を行うために必要な知識を有すること。 2.監理技術者補佐として、建設機械の施工能力の測定を行うために必要な知識を有すること。 3.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工の経費の積算を行うために必要 な知識を有すること。 4.監理技術者補佐として、建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な応用能力を有すること。 |
施工管理法 | 1.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工の管理を的確に行うために必要 な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関 する知識を有すること。 2.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要 な応用能力を有すること。 |
法 規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。 |
【第ニ次検定】1級建設機械施工管理技士
1級建設機械施工管理技士の第二次検定は、従来は記述式の筆記試験と実技試験になります。第一次検定同様に、過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。 ▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表 第二次検定(筆記)検定科目 | 検定基準 |
建設機械 施工法 | 1.監理技術者として、建設機械による建設工事の施工を行うために必要な知識を有すること。 2.監理技術者として、建設機械の施工能力の測定を行うために必要な知識を有すること。 3.監理技術者として、建設機械による建設工事の施工の経費の積算を行うために必要な知識を有する こと。 4.監理技術者として、建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な応用能力を有すること。 |
施工管理法 | 1.監理技術者として、建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有する こと。 2.監理技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施 工計画に基づいて施工方法及び手順の選定、施工等を適確に実施することができる応用能力を有す ること。 |
建設機械 組合せ施工法 | 建設機械の組合せによる建設工事の施工の監督を適確に行う能力を有すること。 |
検定科目 | 検定基準 | |
第1種 | トラクター系建設機械操作施工法 | 1.トラクター系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.トラクター系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.トラクター系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第2種 | ショベル系建設機械操作施工法 | 1.ショベル系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.ショベル系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.ショベル系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第3種 | モ ー タ ー・ グ レ ー ダ ー 操作施工法 | 1.モーター・グレーダーの操作を正確に行う能力を有すること。 2.モーター・グレーダーの点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.モーター・グレーダーによる建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第4種 | 締め固め 建設機械操作施工法 | 1.締め固め建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.締め固め建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.締め固め建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第5種 | 舗装用 建設機械操作施工法 | 1.舗装用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.舗装用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.舗装用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第6種 | 基礎工事用 建設機械操作施工法 | 1.基礎工事用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.基礎工事用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.基礎工事用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
【第一次検定】2級建設機械施工管理技士
建設機械施工管理技士の第一次検定は、全ての問題が四肢択一の解答形式です。共通問題と選択問題があります。1級同様に過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。 ▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表 共通の検定科目検定科目 | 検定基準 | |
共通 | 土木工学 | 1.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学に関する 概略の知識を有すること。 2.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に 読み取るための知識を有すること。 |
施工管理法 | 1.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方 法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知 識を有すること。 2.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。 | |
建設機械 原動機 | 1.建設機械の内燃機関の構造及び機能に関する概略の知識を有すること。 2.建設機械の内燃機関の運転及び取扱いに関する概略の知識を有すること。 3.機械の内燃機関の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する概略の知識を有すること。 | |
石油燃料 | 石油燃料の種類、用途及び取扱いに関する概略の知識を有すること。 | |
潤滑剤 | 潤滑剤の種類、用途及び取扱いに関する概略の知識を有すること。 | |
法 規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うための法令に関する概略の知識を有すること。 |
検定科目 | 検定基準 | |
第1種 | トラクター系 建設機械 | 1.トラクター系建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.トラクター系建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.トラクター系建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的 な知識を有すること。 |
トラクター系 建設機械 施工法 | 1.トラクター系建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。 2.トラクター系建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する 概略の知識を有すること。 3.トラクター系建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.トラクター系建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を 有すること。 | |
第2種 | ショベル系 建設機械 | 1.ショベル系建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.ショベル系建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.ショベル系建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な 知識を有すること。 |
ショベル系 建設機械 施工法 | 1.ショベル系建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。 2.ショベル系建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概 略の知識を有すること。 3.ショベル系建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4. ショベル系建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有すること。 | |
第3種 | モ ー タ ー・ グレーダー | 1.モーター・グレーダーの構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.モーター・グレーダーの運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.モーター・グレーダーの衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的 な知識を有すること。 |
モ ー タ ー・ グレーダー 施工法 | 1.モーター・グレーダーによる建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。 2.モーター・グレーダーを主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する 概略の知識を有すること。 3.モーター・グレーダーの施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.モーター・グレーダーの統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を 有すること。 | |
第4種 | 締め固め 建設機械 | 1.締め固め建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.締め固め建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.締め固め建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知 識を有すること。 |
締め固め建設機械 施工法 | 1.締め固め建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。 2.締め固め建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概略 の知識を有すること。 3.締め固め建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4. 締め固め建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有すること。 | |
第5種 | 舗装用 建設機械 | 1.舗装用建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.舗装用建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.舗装用建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識 を有すること。 |
舗装用建設機械 施工法 | 1.舗装用建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。 2.舗装用建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概略の 知識を有すること。 3.舗装用建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.舗装用建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有すること。 | |
第6種 | 基礎工事用 建設機械 | 1.基礎工事用建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。 2.基礎工事用建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.基礎工事用建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な 知識を有すること。 |
基礎工事用 建設機械 施工法 | 1.基礎工事用建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。 2.基礎工事用建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概 略の知識を有すること。 3.基礎工事用建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.基礎工事用建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有 すること。 |
【第ニ次検定】2級建設機械施工管理技士
2級建設機械施工管理技士士の第二次検定は、従来は記述式の筆記試験と実技試験になります。第一次検定同様に、過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。 ▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表 第二次検定(筆記)検定科目 | 検定基準 |
施工管理法 | 1. 主任技術者として、建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有する こと。 2. 主任技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施 工計画に基づいて施工方法及び手順の選定を適確に実施することができる応用能力を有すること。 |
検定科目 | 検定基準 | |
第1種 | トラクター系建設機械操作施工法 | 1.トラクター系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.トラクター系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.トラクター系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第2種 | ショベル系建設機械操作施工法 | 1.ショベル系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.ショベル系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.ショベル系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第3種 | モ ー タ ー・ グ レ ー ダ ー 操作施工法 | 1.モーター・グレーダーの操作を正確に行う能力を有すること。 2.モーター・グレーダーの点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.モーター・グレーダーによる建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第4種 | 締め固め 建設機械操作施工法 | 1.締め固め建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.締め固め建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.締め固め建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第5種 | 舗装用 建設機械操作施工法 | 1.舗装用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.舗装用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.舗装用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第6種 | 基礎工事用 建設機械操作施工法 | 1.基礎工事用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。 2.基礎工事用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.基礎工事用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
建設機械施工管理技士の合格率
建設機械施工管理技士は1級と2級で合格率は異なります。令和6年度 1・2級建設機械施工管理技術検定【第一次検定】に関する合格基準は下記です。1級 | 得点が 満点の60%以上 |
2級 | 得点が 満点の60%以上 |
1級 | 第二次検定(実技試験) | 建設機械操作施工法として選択した第1種から第6種までの種別ごと:得点が満点の60%以上 |
第二次検定(筆記試験) | 建設機械施工法、施工管理法及び建設機械組合せ施工法の科目の合計:得点が満点の60%以上 | |
2級 | 第二次検定(実技試験) | 受検した建設機械操作施工法の第1種から第6種までの種別について:得点が満点の70%以上 |
第二次検定(筆記試験) | 施工管理法の科目について:得点が満点の60%以上 |
1級建設機械施工管理技士の合格率
第一次検定は20〜30%、第二次検定は50〜80%ほどの合格率です。第一次検定の合格率が低い傾向にあるため、十分な対策をする必要があります。第一次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 2,949人 | 825人 | 28.0% |
2019年度 | 2,838人 | 712人 | 25.1% |
2020年度 | 2,346人 | 477人 | 20.3% |
2021年度 | 2,337人 | 621人 | 26.6% |
2022年度 | 2,560人 | 677人 | 26.4% |
第ニ次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 1,046人 | 662人 | 63.3% |
2019年度 | 973人 | 621人 | 63.8% |
2020年度 | 217人 | 174人 | 80.2% |
2021年度 | 569人 | 369人 | 64.9% |
2022年度 | 866人 | 456人 | 52.7% |
2級建設機械施工管理技士の合格率
第一次検定は30〜60%、第二次検定は60〜85%ほどの合格率です。1級建設機械施工管理技士に比べると合格率は高い傾向ですが、簡単に合格できる資格ではありません。第一次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 7,704人 | 4,507人 | 58.5% |
2019年度 | 6,895人 | 2,925人 | 42.4% |
2020年度 | 5,769人 | 2,239人 | 38.8% |
2021年度 | 7,264人 | 3,970人 | 54.7% |
2022年度 | 6,785人 | 2,905人 | 42.8% |
第ニ次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 4,909人 | 4,123人 | 84.0% |
2019年度 | 3,741人 | 3,138人 | 83.9% |
2020年度 | 1,024人 | 845人 | 82.5% |
2021年度 | 3,881人 | 2,917人 | 75.2% |
2022年度 | 3,826人 | 2,609人 | 68.2% |
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建設機械施工管理技士のよくある質問

建設機械施工管理技士の資格取得にどれくらいの時間が必要ですか?
元々の基礎知識や他施策を持っているか、業務で関わったことがあるかなどによって異なりますが、1級は約400時間、2級は200時間が1つの目安になります。無理のないスケジュールを立て、対策をするといいでしょう。建設機械施工管理技士は独学でも合格できますか?
独学でも可能ですが、効率を上げるために、スクールやオンライン講座の利用を検討すると良いでしょう。現在では、ウェブ上で勉強もできるため、効率よく勉強することを意識しましょう。建設機械施工管理技士に似ている仕事は?
「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」が似ていると言われることが多いです。建設機械施工管理技士の資格の取得を考えている方は、「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」、加えて「電気施工管理技士」「管工事施工管理技士」「造園施工管理技士」などの資格も調べてみるといいでしょう。建設機械施工管理技士は需要も高くやりがいのある仕事

建設機械施工管理技士は、建設現場で欠かせない資格です。本記事では、建設機械施工管理技士の1級・2級別に資格や試験情報を詳しく解説します。加えて、メリットややりがい、向いている人等も紹介するので参考にしてみてください。
建設機械施工管理技士とは?
建設機械施工管理技士は、建設現場で使用される大型機械の操作や管理を行う責任者になり、1級建設機械施工技士・2級建設機械施工技士の資格保有者です。建設機械施工技士は国家資格であり、資格を持っていることで様々な業務に関わることができます。
また、資格を取得することで、専門知識を活かしたキャリアアップが可能になり、高収入や管理職への昇進といった多くのメリットが得られます。
1級建設機械施工管理技士
1級建設機械施工管理技士は、国土交通省が管轄する国家資格であり、施工管理技士の資格の一種です。現場全体の機械を使って施工する業務の管理を任される資格です。プロジェクトの計画立案から人材管理、進捗確認など、工事の総合的な管理を行います。
2級建設機械施工管理技士
2級建設機械施工管理技士も、国土交通省が管轄する国家資格です。現場の機械に関する実務を中心に担当する資格になり、安全管理や施工手順の調整を行います。1級と比較すると、使用できる機器と携われる建設規模が制限されますが、非常にニーズの高い仕事です。
建設機械施工管理技士の年収
建設機械施工管理技士の年収は、400万円から500万円の方が多いと言われております。経験やスキルによって、高い収入を得ることが可能です。
中でも、1級建設機械施工管理技士の資格を持っていることで、高い収入が期待できます。1級建設機械施工管理技士は、2級建設機械施工管理技士での実務経験が必要なため、2級建設機械施工管理技士を取得して、1級を目指しながらキャリアを積んでいくことがおすすめです。
建設機械施工管理技士のメリット
建設機械施工管理技士は、安定した需要と専門的なスキルを持つことで、建設業界での確固たる地位を築くことができる資格です。建設機械施工管理技士のメリットを3つを具体的に紹介します。
1. 就職・転職に有利
建設機械施工管理技士の資格を持つことで、建設業界での就職や転職が非常に有利になります。企業は資格保有者を優先して採用する傾向があり、建設機械施工管理技士の不足が続いている現在、資格保有者は需要があります。また、安定した雇用につながるだけでなく、キャリアアップのチャンスも広がります。
2. 安定した需要
近年の日本では、インフラ整備や都市再開発が進行中であり、建設業界の需要は今後も高い水準を維持すると予測されています。そのため、建設機械施工管理技士の資格を持つ人材は、長期的に安定した需要が期待できます。経済状況に左右されにくい職業であることも大きな魅力です。
3. 専門スキルの証明
建設機械施工管理技士の資格を取得することで、自分の知識やスキルが客観的に証明されます。現場での信頼性が向上し、プロジェクトの重要なポジションを任される機会が増えるでしょう。また、資格があることで他の現場スタッフからの評価も上がり、リーダーとしての役割を果たしやすくなり、高い報酬が期待できます。
建設機械施工管理技士のやりがい
建設機械施工管理技士として働く中で感じられるやりがいは、以下のような点です。形の残る仕事であり、社会貢献や達成感を感じることができます。
社会貢献を実感できる
建設機械施工管理技士は、道路や橋梁、ビルなどのインフラ整備や建築物の完成に直接関わります。それらの仕事は、人々の生活を支える重要な基盤です。自分が携わった仕事が地域社会や経済の発展に寄与していると実感できるため、大きな誇りを持つことができます。また、道路や橋梁、ビルなど目に見える成果もやりがいに繋がりやすいです。
プロジェクト完遂後の達成感
大規模なプロジェクトを安全かつ効率的に完遂することは、建設機械施工管理技士にとって大きな達成感をもたらします。困難な状況を乗り越えた時や、無事にプロジェクトが終了した時には、チーム全員と共に感じる充実感があります。チームで仕事に取り組むことが好きな方は、よりやりがいを感じやすいです。
個人のスキル向上
建設現場では、毎日異なる課題や状況に対応する必要があります。その過程で経験を積むことで、建設機械施工管理技士の技術力や問題解決能力が向上します。さらに、建設機械や最新技術に関する知識を学び続けることで、自分自身の専門性を高めることができます。現場で学びつつ、新しい知識を自主的に身につけることで、個人のスキル向上を実感でき、やりがいに繋がります。
建設機械施工管理技士に向いている人
建設機械施工管理技士は、様々な機械を取り扱う仕事です。そのため、機械への興味や周囲と業務を円滑に進められることが重要です。そのような背景も踏まえて、建設機械施工管理技士に向いている人の特徴を紹介します。
冷静な判断力
建設現場では、計画通りに進まないことがしばしばあります。天候の急変、機械の故障、作業員の不足など、予測困難な問題が突然発生することもあります。冷静に問題の原因を分析し、影響範囲を判断して、適切な対応策を迅速に実行するスキルが重要となり、冷静な判断力がある方が向いています。
コミュニケーション能力
建設プロジェクトには、多様な立場や役割の人が関わります。例えば、作業員への指示出し、クライアントや管理者への進捗報告、他業種の専門家との調整などが業務としてあります。相手の立場や背景を理解しながら適切に意思疎通を図ることで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズなプロジェクト運営が可能になります。そのため、コミュニケーションを取るのが好きな方やコミュニケーション能力が高い方が向いています。
技術への興味と探求心
建設機械や工法は進化を続けており、最新技術を現場に導入することで効率や安全性が向上します。新たな知識を積極的に吸収し、それを現場で実践することで、自身のスキルアップとプロジェクトの成功に貢献できます。また、機械が好きな方や建設に興味を持っている方は向いていると言えるでしょう。。
体力と忍耐力
現場での業務はデスクワークだけでなく、現地の視察やトラブル対応、現場での指揮など体を動かす仕事が多いです。特に、長時間の業務や天候の厳しい環境下での作業が求められる場合もあり、強い体力と忍耐力が必要です。そのため、体力と忍耐力に自身がある方は向いています。
建設機械施工管理技士になるには
建設機械施工管理技士になる方法を紹介します。1級と2級建設機械施工管理技士の試験概要・試験内容を詳しく解説します。詳細内容は、JCMA一般社団法人日本建設機械施工協会を確認するといいでしょう。
建設機械施工管理技士の受験資格(令和6年度に第一次検定だけを受検する方)
【第一次検定】
1級 | 令和7年3月31日時点で満19歳以上の方 |
2級 | 令和7年3月31日時点で満17歳以上の方 |
【第二次検定】
1級 | 令和3年度以降の第一検定の合格者であって、第二次検定の受検資格要件となる実務経験年数を満たす方。 |
2級 | 次のいずれかに該当する方
・令和3年度以降の1級または2級第一検定の合格者であって、第二次検定の受検資格要件となる実務経験年数を満たす方。 ・平成28年度以降の学科試験合格者で、令和5年度までに実地試験もしくは第二次検定を受検していない者であって、令和5年度までの旧受験資格の実務経験年数を満たし、当該年度に第一次検定の免除を受けて第二次検定を受検しようとする方および、令和5年度に1回目の第二次検定を受験し、不合格となった方。 |
▼1級資格要件(新制度)
資格要件の区分( Ⅰ )〜( Ⅴ )のいずれかを満たす必要があります。
区分 | 資格要件 |
区分( Ⅰ ) | (令和6年度該当者なし) |
区分( Ⅱ ) | 1級第一次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む3年以上の施工の管理の実務経験を有する者(令和6年度は、令和3年度の1級第一次検定合格者のみ該当) |
区分( Ⅲ ) | 1級第一次検定合格後、監理技術者補佐として1年以上の実務経験を有する者(主任技術者の資格を有するものに限る) |
区分( Ⅳ ) | 2級第二次検定(令和2年度までの2級技術検定を含む。)合格後に1級第一次検定を合格した者であって、2級第二次検定合格後、5年以上の施工の管理の実務経験を有する者 |
区分( Ⅴ ) | 2級第二次検定(令和2年度までの2級技術検定を含む。)合格後に1級第一次検定を合格した者であって、2級第二次検定合格後、特定実務経験1年以上を含む3年以上の施工の管理の実務経験 |
▼2級資格要件(新制度)
資格要件の区分( Ⅰ )〜( Ⅲ )のいずれかを満たす必要があります。
区分 | 資格要件 |
区分( Ⅰ ) | 1級第一次検定合格後、受検種別に関する1年以上の施工の管理の実務経験を有する者 |
区分( Ⅱ ) | 2級第一次検定合格後、受検種別に関する2年以上の施工の管理の実務経験を有する者 |
区分( Ⅲ ) | 2級第一次検定合格者であって、受検種別に関する6年以上の建設機械操作施工(当該施工の補助作業を含む。)の実務経験を有する者(2級第一次検定合格前のものを含む。) |
▼受検資格の目安(旧制度)
学歴等の資格区分 | 必要な実務経験年数 | ||
1級 | 2級 | ||
・大学卒業者
・高度専門士 |
指定学科 | 3年以上 | 1年以上 |
指定学科以外 | 4年6月以上 | 1年6月以上 | |
・短大卒業者
・高専卒業者 ・専門士 |
指定学科 | 5年以上 | 2年以上 |
指定学科以外 | 7年6月以上 | 3年以上 | |
・高校卒業者
・専門学校卒業者 |
指定学科 | 10年以上 | 3年以上 |
指定学科以外 | 11年6月以上 | 4年6月以上 | |
・その他の者 | 15年以上 | 8年以上 |
【2級技術検定合格者(1級受検資格)】 | |||
学歴等の資格区分 | 必要な実務経験年数 | ||
1級 | 2級 | ||
・高校卒業者
・専門学校卒業者 |
指定学科 | 通算8年以上 | - |
指定学科以外 | 通算9年以上 | - | |
・その他の者 | 通算12年以上 | - |
建設機械施工管理技士の試験内容(令和6年度)
【第一次検定】1級建設機械施工管理技士
建設機械施工管理技士の第一次検定は、全ての問題が四肢択一の解答形式です。問題数は56問になります。過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。
▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表
検定科目 | 検定基準 |
土木工学 | 1.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学に関する一般 的な知識を有すること。
2.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般 的な知識を有すること。 |
建設機械
原動機 |
1.建設機械の内燃機関の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.建設機械の内燃機関の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.建設機械の内燃機関の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識 を有すること。 |
石油燃料 | 石油燃料の種類、用途及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 |
潤滑剤 | 潤滑剤の種類、用途及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 |
建設機械 | 1.建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識を有すること。 |
建設機械
施工法 |
1.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工を行うために必要な知識を有すること。
2.監理技術者補佐として、建設機械の施工能力の測定を行うために必要な知識を有すること。 3.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工の経費の積算を行うために必要 な知識を有すること。 4.監理技術者補佐として、建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な応用能力を有すること。 |
施工管理法 | 1.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工の管理を的確に行うために必要 な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関 する知識を有すること。
2.監理技術者補佐として、建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要 な応用能力を有すること。 |
法 規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。 |
【第ニ次検定】1級建設機械施工管理技士
1級建設機械施工管理技士の第二次検定は、従来は記述式の筆記試験と実技試験になります。第一次検定同様に、過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。
▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表
第二次検定(筆記)
検定科目 | 検定基準 |
建設機械
施工法 |
1.監理技術者として、建設機械による建設工事の施工を行うために必要な知識を有すること。
2.監理技術者として、建設機械の施工能力の測定を行うために必要な知識を有すること。 3.監理技術者として、建設機械による建設工事の施工の経費の積算を行うために必要な知識を有する こと。 4.監理技術者として、建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な応用能力を有すること。 |
施工管理法 | 1.監理技術者として、建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有する こと。
2.監理技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施 工計画に基づいて施工方法及び手順の選定、施工等を適確に実施することができる応用能力を有す ること。 |
建設機械
組合せ施工法 |
建設機械の組合せによる建設工事の施工の監督を適確に行う能力を有すること。 |
第二次検定(実技)
検定科目 | 検定基準 | |
第1種 | トラクター系建設機械操作施工法 | 1.トラクター系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.トラクター系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.トラクター系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第2種 | ショベル系建設機械操作施工法 | 1.ショベル系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.ショベル系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.ショベル系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第3種 | モ ー タ ー・ グ レ ー ダ ー 操作施工法 | 1.モーター・グレーダーの操作を正確に行う能力を有すること。
2.モーター・グレーダーの点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.モーター・グレーダーによる建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第4種 | 締め固め 建設機械操作施工法 | 1.締め固め建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.締め固め建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.締め固め建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第5種 | 舗装用 建設機械操作施工法 | 1.舗装用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.舗装用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.舗装用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第6種 | 基礎工事用 建設機械操作施工法 | 1.基礎工事用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.基礎工事用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.基礎工事用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
【第一次検定】2級建設機械施工管理技士
建設機械施工管理技士の第一次検定は、全ての問題が四肢択一の解答形式です。共通問題と選択問題があります。1級同様に過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。
▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表
共通の検定科目
検定科目 | 検定基準 | |
共通 | 土木工学 | 1.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な土木工学に関する 概略の知識を有すること。
2.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に 読み取るための知識を有すること。 |
施工管理法 | 1.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方 法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知 識を有すること。
2.建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。 |
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建設機械
原動機 |
1.建設機械の内燃機関の構造及び機能に関する概略の知識を有すること。
2.建設機械の内燃機関の運転及び取扱いに関する概略の知識を有すること。 3.機械の内燃機関の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する概略の知識を有すること。 |
|
石油燃料 | 石油燃料の種類、用途及び取扱いに関する概略の知識を有すること。 | |
潤滑剤 | 潤滑剤の種類、用途及び取扱いに関する概略の知識を有すること。 | |
法 規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うための法令に関する概略の知識を有すること。 |
種別の検定科目
検定科目 | 検定基準 | |
第1種 | トラクター系
建設機械 |
1.トラクター系建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.トラクター系建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.トラクター系建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的 な知識を有すること。 |
トラクター系
建設機械 施工法 |
1.トラクター系建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。
2.トラクター系建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する 概略の知識を有すること。 3.トラクター系建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.トラクター系建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を 有すること。 |
|
第2種 | ショベル系
建設機械 |
1.ショベル系建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.ショベル系建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.ショベル系建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な 知識を有すること。 |
ショベル系
建設機械 施工法 |
1.ショベル系建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。
2.ショベル系建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概 略の知識を有すること。 3.ショベル系建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4. ショベル系建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有すること。 |
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第3種 | モ ー タ ー・ グレーダー | 1.モーター・グレーダーの構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.モーター・グレーダーの運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.モーター・グレーダーの衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的 な知識を有すること。 |
モ ー タ ー・ グレーダー 施工法 | 1.モーター・グレーダーによる建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。
2.モーター・グレーダーを主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する 概略の知識を有すること。 3.モーター・グレーダーの施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.モーター・グレーダーの統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を 有すること。 |
|
第4種 | 締め固め
建設機械 |
1.締め固め建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.締め固め建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.締め固め建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知 識を有すること。 |
締め固め建設機械 施工法 | 1.締め固め建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。
2.締め固め建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概略 の知識を有すること。 3.締め固め建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4. 締め固め建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有すること。 |
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第5種 | 舗装用 建設機械 | 1.舗装用建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.舗装用建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.舗装用建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な知識 を有すること。 |
舗装用建設機械 施工法 | 1.舗装用建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。
2.舗装用建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概略の 知識を有すること。 3.舗装用建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.舗装用建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有すること。 |
|
第6種 | 基礎工事用
建設機械 |
1.基礎工事用建設機械の構造及び機能に関する一般的な知識を有すること。
2.基礎工事用建設機械の運転及び取扱いに関する一般的な知識を有すること。 3.基礎工事用建設機械の衰損、故障及び不調の原因並びにその対策に関する一般的な 知識を有すること。 |
基礎工事用
建設機械 施工法 |
1.基礎工事用建設機械による建設工事の施工の方法に関する一般的な知識を有すること。
2.基礎工事用建設機械を主にした建設機械の組合せによる建設工事の施工に関する概 略の知識を有すること。 3.基礎工事用建設機械の施工能力の測定に関する一般的な知識を有すること。 4.基礎工事用建設機械の統一的かつ能率的な運用を行うために必要な一応の能力を有 すること。 |
【第ニ次検定】2級建設機械施工管理技士
2級建設機械施工管理技士士の第二次検定は、従来は記述式の筆記試験と実技試験になります。第一次検定同様に、過去問題もインターネット上で確認できるので、確認するといいでしょう。
▶︎令和5年度 1、2級(第1回)建設機械施工管理技術検定試験 試験問題等の公表
第二次検定(筆記)
検定科目 | 検定基準 |
施工管理法 | 1. 主任技術者として、建設機械による建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有する こと。 2. 主任技術者として、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成すること、又は施 工計画に基づいて施工方法及び手順の選定を適確に実施することができる応用能力を有すること。 |
第二次検定(実技)
検定科目 | 検定基準 | |
第1種 | トラクター系建設機械操作施工法 | 1.トラクター系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.トラクター系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.トラクター系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第2種 | ショベル系建設機械操作施工法 | 1.ショベル系建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.ショベル系建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.ショベル系建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第3種 | モ ー タ ー・ グ レ ー ダ ー 操作施工法 | 1.モーター・グレーダーの操作を正確に行う能力を有すること。
2.モーター・グレーダーの点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.モーター・グレーダーによる建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第4種 | 締め固め 建設機械操作施工法 | 1.締め固め建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.締め固め建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.締め固め建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第5種 | 舗装用 建設機械操作施工法 | 1.舗装用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.舗装用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.舗装用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
第6種 | 基礎工事用 建設機械操作施工法 | 1.基礎工事用建設機械の操作を正確に行う能力を有すること。
2.基礎工事用建設機械の点検及び故障の発見を正確に行う能力を有すること。 3.基礎工事用建設機械による建設工事の施工を適確に行う能力を有すること。 |
建設機械施工管理技士の合格率
建設機械施工管理技士は1級と2級で合格率は異なります。令和6年度 1・2級建設機械施工管理技術検定【第一次検定】に関する合格基準は下記です。
1級 | 得点が 満点の60%以上 |
2級 | 得点が 満点の60%以上 |
また、【第一次検定】に関する合格基準は下記になります。
1級
|
第二次検定(実技試験) | 建設機械操作施工法として選択した第1種から第6種までの種別ごと:得点が満点の60%以上 |
第二次検定(筆記試験) | 建設機械施工法、施工管理法及び建設機械組合せ施工法の科目の合計:得点が満点の60%以上 | |
2級
|
第二次検定(実技試験) | 受検した建設機械操作施工法の第1種から第6種までの種別について:得点が満点の70%以上 |
第二次検定(筆記試験) | 施工管理法の科目について:得点が満点の60%以上 |
1級建設機械施工管理技士の合格率
第一次検定は20〜30%、第二次検定は50〜80%ほどの合格率です。第一次検定の合格率が低い傾向にあるため、十分な対策をする必要があります。
第一次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 2,949人 | 825人 | 28.0% |
2019年度 | 2,838人 | 712人 | 25.1% |
2020年度 | 2,346人 | 477人 | 20.3% |
2021年度 | 2,337人 | 621人 | 26.6% |
2022年度 | 2,560人 | 677人 | 26.4% |
第ニ次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 1,046人 | 662人 | 63.3% |
2019年度 | 973人 | 621人 | 63.8% |
2020年度 | 217人 | 174人 | 80.2% |
2021年度 | 569人 | 369人 | 64.9% |
2022年度 | 866人 | 456人 | 52.7% |
2級建設機械施工管理技士の合格率
第一次検定は30〜60%、第二次検定は60〜85%ほどの合格率です。1級建設機械施工管理技士に比べると合格率は高い傾向ですが、簡単に合格できる資格ではありません。
第一次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 7,704人 | 4,507人 | 58.5% |
2019年度 | 6,895人 | 2,925人 | 42.4% |
2020年度 | 5,769人 | 2,239人 | 38.8% |
2021年度 | 7,264人 | 3,970人 | 54.7% |
2022年度 | 6,785人 | 2,905人 | 42.8% |
第ニ次検定
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2018年度 | 4,909人 | 4,123人 | 84.0% |
2019年度 | 3,741人 | 3,138人 | 83.9% |
2020年度 | 1,024人 | 845人 | 82.5% |
2021年度 | 3,881人 | 2,917人 | 75.2% |
2022年度 | 3,826人 | 2,609人 | 68.2% |
建設機械施工管理技士の求人を求人アット建築で確認
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建設機械施工管理技士のよくある質問
建設機械施工管理技士の資格取得にどれくらいの時間が必要ですか?
元々の基礎知識や他施策を持っているか、業務で関わったことがあるかなどによって異なりますが、1級は約400時間、2級は200時間が1つの目安になります。無理のないスケジュールを立て、対策をするといいでしょう。
建設機械施工管理技士は独学でも合格できますか?
独学でも可能ですが、効率を上げるために、スクールやオンライン講座の利用を検討すると良いでしょう。現在では、ウェブ上で勉強もできるため、効率よく勉強することを意識しましょう。
建設機械施工管理技士に似ている仕事は?
「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」が似ていると言われることが多いです。建設機械施工管理技士の資格の取得を考えている方は、「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」、加えて「電気施工管理技士」「管工事施工管理技士」「造園施工管理技士」などの資格も調べてみるといいでしょう。
建設機械施工管理技士は需要も高くやりがいのある仕事
建設機械施工管理技士は、近年需要が高まっており、今後も需要の拡大が見込まれるこの資格です。建設機械施工管理技士の資格を取得することで、キャリアアップや年収アップだけでなく、社会への大きな貢献を実感できます。建設機械施工管理技士は、建設機械に興味があり、目に見える仕事をしたいという方におすすめの資格であり、職業です。